2010年度日本蛋白質科学会年会(2010/6/16〜18)若手賞の報告
日本蛋白質科学会の若手賞の表彰は、蛋白質科学にかかわる若手研究者を奨励する事を目的とし、2008年度から2つのカテゴリーで始まりました。平成22年6月16〜18日に、札幌コンベンションセンター(札幌市)において開催された第10回日本蛋白質科学会年会(田中勲年会長)の受賞者が決定いたしましたので、受賞者のお名前と授賞式の模様を速報としてお伝えします。
なお、若手賞の発表および表彰式は、懇親会会場にて行われました。
若手奨励賞2名
300名を超える懇親会参加者が見守る中、以下の2名の若手奨励賞受賞者が発表されました(プログラム順)。
- 2SA-3:赤井 祐介(産総研・バイオメディシナル)
- 2SA-10:慈幸 千真理(京大・キャリアパス)
若手奨励賞には本年も56名と多数の応募者があり、事前の書面審査により10名の招待講演者が選考されました。招待講演者の皆さんには、6月17日の午前中に開催された若手奨励賞シンポジウムにおいて、15分の招待講演を行っていただき、厳正な会場審査が行われました。
17日午後に開かれた審査委員会では、合計25名の審査委員の採点結果を基に審議を行い、審査委員全員一致で平均得点上位2名を若手奨励賞受賞者とすることが決定いたしました。受賞者のお二人には、表彰状と記念品(楯)、副賞として PSSJ のロゴ入り Apple 社製 iPod nano が授与されました。また、The Protein Society のご厚意により、受賞者には Protein Society メンバーシップが与えられます。
ポスター賞10名
若手奨励賞の表彰に先立ち、以下の10名のポスター賞受賞者の発表が行われました(ポスター番号順)。
- 1P-015:池淵 紗織(阪大・理)
- 1P-023:宮野 菜央(大阪府立大・理)
- 1P-091:友池 史明(阪大・生命機能)
- 1P-092:島田 敦広(阪大・理)
- 1P-126:岩佐 尚徳(鳥取大・工)
- 1P-134:冨田 峻介(筑波大・数理物質)
- 2P-008:中根 修平(阪大・理)
- 2P-091:笠原 浩太(東大・新領域)
- 2P-151:畠中 孝彰(鹿児島大・理工)
- 2P-157:冨澤 聡(北大・理)
学生会員を対象とするポスター賞には135名の応募がありました。年会会場で、事前に提出していただいた pdf ファイルを基に、応募者全員に1分間のフラッシュトークを行っていただきました。フラッシュトークと、ポスター会場での発表の双方を基に、25名の審査委員による厳正な採点が行われ、各分野から合計10名の受賞者を決定しました。受賞者の皆さんには、表彰式の席上で、表彰状と Apple 社製 PSSJ のロゴ入り iPod nano が送られました。なお、ポスター賞には BBA(Biochimica et Biophysica Acta)誌から協賛金をいただきましたことを付記いたします。
(日本蛋白質科学会若手育成担当理事)